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スーパーカブに中国製水冷のエンジンを載せてみました。
そこで気づいたことを書いています。

※カブのクラッチ調整については→こちら
ぶっきらぼうな書きかたで申し訳ない。

おもに
・マフラ選び
  −つくのかどうかー
・配線
  −もし「solo」に、このエンジンを載せるとしたら‥‥
についてです。
最近はスペアとなった、純正エンジンもいじっており、75ccと88ccで作っています。

・カブカスタムはじめました。
  -これからはじめるカブカスタム
  -いま、一番組みたいエンジン腰上編 カブ モンキー 86cc
  -いま、一番組みたいエンジン腰下編 カブ モンキー 86cc
エンジンにこだわりつつも、フルチューンだけを目指さないカブカスタムを考えていきます。

2006/10/31

キャブレタ調整:ケーヒンPC20

クラッチ調整が5分で見事に終わったのに気をよくして、
キャブレタもついでに見ておくことにする。

まず、110ccに使えるのか、ということについて。
PC20はベンチュリ径がだいたい20mmのキャブレタである。
エンジンキットには24mmのキャブがついていたのだけれど、
アクセルワイヤがなく、自分でも持っていなかったし、
マニホールドが致命的に細かった(加工したけど)ので、
つかわずに、72ccのときから使っていたPC20でいくことにした。

エンジンを動かしての初感想は「ぜんぜん小さくない」ということだ。
きちんと高回転までまわるし、トルクバンドが広く、乗りやすい。
3速でヘアピンをまわって、アクセルを開けると、後輪が滑りだすくらいだ。
セッティングは現在のところ

MJ:95
PJ:35
スクリュ:1.5戻し
クリップ:下から2段目

となっている。(ニードルの番手は見ていない‥‥)
これはキタコのカブ用で、STDヘッド用マニホールドがついたキットである。

昨日まではクリップが真ん中だったのだが、スロットル開度1/4あたりでつんのめるような感じがした。
燃料が足りないような気がしたので、クリップの位置を下げて対応した。
クリップの上げ下げは文章だけだとわかりにくいけれど、こういうことだ。
「下にニードルが出ているほど、ガソリンの出てくる穴をふさぐ」

このキャブレタをつかうようになって7年になるが、
エンジンを載せ換えてはじめて、各ジェットが担当する部分を感じることができた。
その部分調整すると、きちんと反映された。
72ccにPC20は大きすぎたのだろう。
負圧が足りなかったのだと思う。
72ccには16~18mmくらいのものがいいのではないだろうか。


KITACO:キタコ/ビッグキャブキット

KITACO:キタコ/ビッグキャブキット

遠心クラッチ調整

ネットで調べて、調整をした結果、滑らなくなった。
これは非常にうれしい。
あやうく、クラッチ板を調達に奔るところであった。

いちおう、書いておく。
遠心クラッチのバイクにはクラッチのあるあたりの外側に、ロックナットとアジャストボルトが出ている。
水冷エンジンは純正品と違って、トランスミッション側にクラッチがついている。
なので、円筒の頂点というわけでもなく、中途半端な場所に飛び出している。

まず、ロックナットを緩める。
次にマイナスドライバでアジャストボルトをまわしてみる。
普通のネジと逆で時計回りで緩む。抵抗なく回るくらいに緩める。
今度は、なにかに当たるまで反時計回りにまわす。
あたったところから1/8緩めて、ロックナットを締めて終わり。

まったく滑らなくなり、ばっちり加速するようになった。

運用開始:慣らし2日目

昨夜は能登半島の下半分を走った。
今日は、午後から山に向かった。

国道157号線を金沢から岐阜方面に向かい、下吉野のあたりで県道44号線に入る。
そのまま川沿いに走れば大日ダムにつく。狭い道なのに、車通りは多い。
ダムサイトは何かの作業をしていて、車がたくさん(3台以上)止まっていた。

水冷カブは上々だが、クラッチが滑る。
昨日も気づいて、オイルを換えていたのだがすべるすべる。
すこしラフにアクセルを開けるとエンジンの回転だけがあがってしまう。
もしかすると、遠心クラッチの調整で済むのかもしれない。
明日、見てみよう。















慣らし、ということで、ていねいに走っている。
低回転でも高回転でも大きな負荷をかけないように、適正な回転を維持して走る。
500キロはそんなふうに走ろうと思う。

72ccの頃に比べて、同じ速度での回転数も下がっているから、
そのあとも全開にすることはほとんどないだろう。
そのくらい、トルクがあるのだ。

大日ダムの右岸(上流から下るときの視点)からは、左岸の水没した集落が見える。
現在、水位がいくらかすくないため、田んぼの跡や、あぜ道がきれいに見えた。















くるりとまわって、降りてみると、きれいな田んぼに見えた草原は、
すべてオナモミでできていた。
まるっこくて、洋服にたくさんくっついた。


















すこし寒くて、非常に疲れたので帰ってきて寝た。
2日で250キロくらいは走った。半分。

2006/10/30

運用開始:慣らし1日目

ようやく走れるようになったカブで、深夜の散歩。
燃料タンク1本を目標に出かけた。

これから、ようやく、このブログで書きたかった、
水冷エンジンをカブできちんと運用する、というのを書きはじめることができる。
めでたいことである。

もはや、積み込んでしまったので、これからは各所を調整しながら、運用していく。
日々、30キロくらいの通学と、その途中の買い物と、週末や突発的なツーリングを行うだろう。
カブのことだけではなく、そのときしていること、頭の中にうかんだことをとどめずに出力していく。
自分がなにをそのときに考えていたのか。
写真はときどき撮るけれども、そんなにマメなほうではない。
写真を撮っている暇があったら、実物を眺めて楽しみたい。
何かをしながらメモを取る、という習慣がないので、Macに向かってから考えはじめて書いている。
ただ、読みやすくは、心がけたい。

午後9時半、家のものはイージス艦で東京湾に攻めこむ映画をみていた。
僕はすでに見ていたため、5分で概要を話した(困ったやつだ)。
わからないのは、最後に細菌(だったかな)の入った容器を悪者は割ろうとする。
主人公はそれを守るわけだけど、割るだけで効果があるのなら、ミサイルは必要ないんじゃないだろうか。
船を乗っとる必要もなかったような気がする.

ともかく、説明を終えて、カブに乗って家を出た。
夕方、おなじエンジンをカブに積もうとしている人のブログを見つけたのだが、
ブックマークを忘れて、なんと検索してみつけたのかも忘れてしまった。

とりあえず、高岡に向かう。
低回転を保って、巡航をしたかったので、幹線道路が望ましかったのだ。
野々市町に住んでいるため、山側環状で森本に出る。
この道をみていると、手取川の100円橋が不思議で仕方ない。
もっと立派な橋やトンネルが無料なんだけど。

前をずっとV-MAXが走っていた。
その前は大型トラックが走っていて、それは小矢部まで続いた。
このあたりのガソリンスタンドはなぜか非常に安くて、
今夜はレギュラーが122円だった。
家の近所のエネオスは137円である。山ひとつ越えると、違うものである。

排気量が上がったので燃費の変化が気になる。
タンクが4リットルしかないため、燃費の大幅な低下は避けたい。
お金の問題よりも(もちろん重要ではあるが、4リットルしか入らないため、
そんなに気にならない)容量の問題である。
先に書いてしまうと、1リットルで、40キロくらいは走れた。
そんなに悪くない。もっと、燃費の良い走りかたはできるので、
実際の運用では45キロから50キロを目指したい。

高岡のアルペンの手前で左折して氷見に向かう。
ここからは初めて通る道だ。
普段は159号線で斜めに横切って七尾に行ってしまう。
対岸の富山の灯がきれいにみえた。
国道160号線は七尾の街の直前で山の中に入る。
ほんとうに真っ暗の峠道で、一度止まってエンジンを切ってみたら、
何も見えなかった。星は出ていたが、自分の手も見えなかった。

峠を降りたところの自動販売機で缶コーヒを買い、飲んだ。
星空、道路、カブ。
ひと月ぶりだったせいだろうか。
この自由さに声をあげたくなった。
カブはいままでになく、ただ、乗ることを楽しませるバイクになった。
良い景色があっても、止まるよりも、このまま乗っていたほうが気持ちよいのではないだろうか。
そんなふうに、どこまでも一息に走っていけそうな気がした。

七尾の街からは159号線で金沢に一直線で帰った。
気づいたのだが、159号線はずっと下りだ。
知らず知らずのうちに速度があがってしまう。

午前1時に帰宅。

またもや

写真を撮りわすれてしまったが、配管も配線も終了して、走れるようになった。
ラジエタはNSR50のもの、マフラはモンキーRTのものを使うことで、スペースの問題はクリアした。

作業終了後、夕飯を食べてすぐに、
金沢から、高岡、氷見、七尾、羽咋、と回るルートで、ひとまわりした。
200キロはないだろう。慣らしのはじまりだ。

2006/10/29

モンキーRT

ジャズの純正マフラーはつかないことが判明。
純正品で探すのが難しいのだろうか。
しかし、センタ・スタンドを失うのは困る。
ゆえにアップマフラのみを探すことにした。

というわけで、とりあえずはモンキー用のものということで高岡へ。
富山県の高岡である。
ガソリンが不思議と安いのが(今日はレギュラ123円のところが一番安かった)高岡の特徴だけれども、
バイクの中古部品に関しては、かなり珍しい大きさと言って良いのではないだろうか、
倉庫みたいなところが存在する。
手に取って、選べる点が良い。

そこで、モンキーRT用のマフラーを買ってきた。
どんなバイクだか知らなかったのだが、家に帰って調べたので、今はわかった。
フレームの違う、モンキーだ‥‥

モンキーのもカブのも見比べてきたが、モンキー純正はいくらなんでも入り口から細すぎる。
小指の頭しか入らなかった。
低回転向けではあるが、110ccである。いかがなものか。
その店はふたつ店舗があり、ひとつはなんとか部品というフランチャイズの用品店。
もうひとつが倉庫のような店舗である。
行ったり来たりして、結局、倉庫のほうで買ったのである。

実はもう、取りつけてしまった。
夜だったので、写真は明日撮ろう。

2006/10/27

つきそう。

散歩の途中、JAZZが止まっているのを見つけたので、なんとなくみてみる。
マフラ、これはつきそうじゃないかな。
だいぶ下を回ることになるけれど、探してみようと思う。

エンジンが110ccではあるけれど、とくに回して走りたいわけでもなく、
とことこ水冷エンジンの静かさを楽しみたいので、純正のもので良いかと思っている。

多くの海外製の100cc以上のエンジンを積んだバイクだって、細いマフラだし。

2006/10/21

つくのかどうかー

非常に厳しいと言わざるを得ない。
モンキーに積むのならともかく、カブにはそのままは難しい。

ポンプがマフラーの通り道にある

からである。

これはいかん。ほんとにいかん。
カブ純正も、社外品も、検索していただければ、すぐにステップとブレーキのすきまを、
パイプが通ることがわかるだろう。
そこを通そうとするかぎり、水冷ゆえの機械式ポンプに当たるのである。

社外品でばたばた走りたいわけではない私は考えた末に、CL50(12V)のアップマフラにしよう。
と考えた。
いまもそう考えているが、ネットオークションでの出物がないので待っている。

社外品であれば、いくつかのメーカから、このエンジンに適合しそうなアップマフラはある。
アップマフラも、排気ポートが下を向いている以上、いったん下に出たあと、180度近くまわって、上に向かう。















上の写真のようにポンプや、シリンダからポンプへの配管が出っぱっている以上、
いったん、下に出たあとに、すこし後ろにいきながら、上に出るものは取りつけが難しいと思われる。

例としてはakrapovicのものはその代表だろう。













アップマフラではあるものの、ポンプにヒットする。

したがって、モンキー純正に近い取り回しのSPIのものなどは有望である。














マフラを選ぶのも結構たいへんである。
ポンプ周りを回避しても、今度は右側のカバーや、サスペンションから逃げられるものを選ぶ必要がある。




届いた。

エンジンが到着した。
たいへんなことである。

一応、どのようなエンジンか書いておこう。

lifanという、日本ではなじみのない名前のメーカのものだ。
公式サイトからの引用である。
---
Model: 1P50MH-3
Main technical specifications:
Engine model: 1P50MH-3
Type: single-cylinder, water-cooled, four-stroke, electric & kick-start, auto-clutch
Bore (mm): 50.0
Stroke (mm): 55.5
Displacement (ml): 109.0
Compression ratio: 10:1
Ignition: CDI
Max.power (kw/r/min): 6.2/7500
Rated Power(kw/r/min): 5.2/7500
Max.torque (N.m/r/min): 8.3/6000
Min.fuel comsumption (g/kw.h): ≤367
Idle (r/min): 1500
N.W (kg): 23
Dimension(mm): 470×285×280
---
出力の単位はkwで、馬力のだいたい0.7倍くらいを示している。
だいたい8馬力というところだろう。
おそらくエンジン単体での出力だと思うので、車体に乗せたあとは、2割くらい割り引いて、6.5馬力ぐらいだと考えている。

2006/10/20

これまでのあらすじ

高校を卒業してすぐに入手したスーパーカブは72ccであった。
50ccだと思って、近所のバイク店で正しく購入したにもかかわらずである。
購入して数ヵ月後にシリンダの刻印を見て気づいた。

それから7年。月日は流れ、紆余曲折を経てI県で大学院生をすることになった。
毎日の通学の足として大いに活躍していたカブであったが、4万キロを目前にして、圧縮が抜けるようになった。
ピストンリングの磨耗に違いあるまい。
そう思って必要なものを揃え、分解に至った。
正しく組み立て、カブは再びちゃんと走るようになった。
夏休みの旅行などの用途に使われ、ますます酷使が進むカブであった。
もちろん、壊れるなどということはない。
メーカは偉大である。
あとはパーツリストをネットで公開すれば、より威光は津々浦々に渡るであろう。

基本的に悩みはなにもないのである。
「○○はつきますか?」
「自分で調べれ」
というようなこともなく、ただ常識とマニュアルにしたがっていれば良いのである。

ある日、エンジンを載せ換えてみたくなった。
TL50という縦型のほうはエイプのものに載せ換えて、明るいヘッドライト生活を送っている。
ネットオークションには中国製とされる、互換エンジンがたくさん売られている。
どれにしよう。
一週間悩んだ。
水冷の魅力に負けて、結局そうした。
載るのだろうか。
届くまでわからない。